六角レンチ(ヘキサゴンレンチ)が見当たらない!
そんなとき、
代わりになる道具があれば助かりますよね。
本記事では、
家庭にあるアイテムや
100均・コンビニなどで手軽に入手できる
六角レンチの代用品とその活用方法を、
わかりやすく解説します。
DIY初心者から経験者まで
役立つ内容となっているので、
ぜひ参考にしてください。
六角レンチの基礎知識と活躍シーン

六角レンチとは?
六角レンチ(アーレンキー/Allen key)は、
L字型で六角形の穴が開いた
ネジやボルトを締めたり緩めたりするための工具です。
主に家具の組み立て、
自転車やバイクの整備、
DIYなど幅広く使われています。
六角レンチが活躍する場面
- 家具の組み立て(IKEA製品など) 例:IKEAやニトリのフラットパック家具を自分で組み立てる際に、付属の六角ボルトを締める作業で使用します。
- 自転車やバイクのメンテナンス 例:自転車のサドルの高さ調整、ハンドルの角度調整、ブレーキレバーの固定など、さまざまな場面で六角レンチが必要です。
- パソコン内部の調整やDIY修理作業 例:PCケースの中にある拡張カードの固定や、小型家電の分解作業など、精密作業でも使われます。
代用品のメリット・デメリット
メリット:
- すぐに用意できる(例:自宅にあるヘアピンやドライバーで代用可能)
- 応急処置に役立つ(例:急ぎでネジを回したいときに重宝)
デメリット:
- 強度や精度に劣る場合がある(例:細い代用品は曲がったり折れたりすることがある)
- ネジ穴を潰すリスクがある(例:サイズが合わない道具で無理に回すと、ネジ穴が変形する恐れがある)
六角レンチの代用品一覧【場所別で探せる】

コンビニで手に入る代用アイテム
- 金属製ヘアピン:短時間の軽作業向き
- ペーパークリップ(太め):簡易的な緩め作業に
- 缶ジュースのタブ:緊急時の応急処置に
100均で買えるおすすめ代用品
- 精密ドライバーセット(特にマイナス型)
- 金属棒やピンセット(加工して使える)
- プラスチック製スプーン・フォーク(カットして調整可能)
自宅にある道具を活用
- マイナスドライバー
- 結束バンド(タイラップ)
- 輪ゴム
- ガムテープ
各代用品の使い方と注意点

結束バンドの活用方法
結束バンドの選び方
ネジサイズに対して
太めでしっかりしたものがベスト。
特に耐荷重の高い工業用や
屋外対応タイプの結束バンドを選ぶと安心です。
長さに余裕のあるものを使うと、
巻きやすく力も伝わりやすくなります。
結束バンドの使い方
バンドの片端をネジの溝にしっかりと引っ掛け、
残りの部分で輪を作って持ち手のようにします。
その輪を手でつかんで
ゆっくりと力を加えながら回転させることで、
ネジを緩めたり締めたりできます。
滑りやすい場合は
布やゴム手袋を併用すると効果的です。
結束バンドの注意点
結束バンドは基本的に
一度締めると戻せない構造になっており、
使い切りとなるため再利用はできません。
また、
細すぎるものや
安価なプラスチック製は
力を加えると切れやすいため、
使用時は慎重に様子を見ながら扱いましょう。
マイナスドライバーを使うコツ
マイナスドライバーのサイズ選び
六角穴にぴったり収まる幅を選ぶ。
できるだけ隙間ができないような
幅と厚みのドライバーを選び、
先端が摩耗していないものを
使用することで
ネジ穴を痛めにくくなります。
マイナスドライバーの正しい使い方
まっすぐ押し込んで力をかける。
ドライバーを斜めに当てると
トルクがうまく伝わらず、
ネジを傷つけてしまうおそれがあります。
垂直方向にしっかりと押さえながら、
ゆっくりと力を加えて回すのがポイントです。
マイナスドライバーの滑り止め術
グリップに布やテープを巻くと安定感アップ。
とくにビニールテープや
滑り止め付きのゴム製手袋を使うと、
力を効率よく伝えられるうえ、
手が痛くなりにくくなります。
工具を長時間使う作業では特に有効です。
輪ゴムで滑り止め

輪ゴムで滑り止め選び方
太くて弾力性のある輪ゴムを使用。
細くて伸びきった輪ゴムでは
摩擦力が不足するため、
新しくて張りのあるタイプを
選ぶのが理想です。
また、
幅広タイプやオフィス用の強めの輪ゴムは
しっかりと力を伝えられるためおすすめです。
輪ゴムで滑り止めのテクニック
ネジに被せた輪ゴムの上から
ドライバーで押し回す。
輪ゴムがネジの隙間を
埋めて摩擦を生むことで、
ドライバーの滑りを防ぎます。
滑りやすいプラスねじや
頭が潰れかけたねじに有効です。
輪ゴムを
二重三重にして厚みを調整すると、
より効果が高まります。
輪ゴムで滑り止めの注意点
劣化しやすく一度きりの使用が基本。
時間が経った輪ゴムは乾燥して
切れやすくなるため注意が必要です。
使い終わったあとはすぐに廃棄し、
次に備えて
新しい輪ゴムをストックしておくと安心です。
ガムテープでグリップ強化
ガムテープの使い方
ネジと工具の接地面に貼る。
ネジの頭にガムテープを貼り、
その上から工具を当てることで
滑り止め効果が生まれます。
また、
工具の持ち手部分に巻くことで
グリップ力を向上させ、
作業時の疲労も軽減されます。
ガムテープの効果
滑り止めになり、
手でも回しやすくなる。
ガムテープの粘着面が
摩擦力を高めてくれるため、
指先や工具が滑りにくくなります。
特に汗をかきやすい環境や
湿気のある場所での作業時に
効果を発揮します。
ガムテープの注意点
粘着跡が残るため、使用箇所に注意。
長時間貼りつけたままにすると、
ネジや工具に粘着物が付着し
取りにくくなることがあります。
使用後は
アルコールや専用クリーナーで
拭き取るときれいになります。
さらに役立つ裏技・テクニック

サイズが合わないときの対処法
アルミホイルや厚紙を挟んでフィット感を調整する。
六角穴に対して工具が少し小さい場合、
アルミホイルを小さく丸めて
工具の先に巻きつけて隙間を埋めることで、
フィット感を高めて空転を防ぎます。
厚紙も同様に調整材として有効ですが、
アルミのほうが変形しやすく
隙間に馴染みやすいという利点があります。
工具が一切ないときの方法
・硬貨や鍵を代用工具として活用。
10円玉や小銭はサイズによっては
ネジ溝にぴったりはまることがあり、
軽い力で回せる場面では有効です。
家の鍵もある程度の厚みと硬さがあるため、
てこの原理を活かして回すことができます。
・ゴム手袋でグリップ力を強化し手回し。
工具がない状況では、
手の摩擦力を
最大限に活かすことがポイント。
ゴム手袋を装着することで
滑りにくくなり、
ネジを直接手でつかんで回す際に
効果を発揮します。
濡れた布などを一緒に使えばさらに安定します。
滑り止めを最大限に活用するコツ
布・輪ゴム・滑り止めシートを使って摩擦力を高める。
古布やタオルを
工具のグリップ部分に巻いたり、
輪ゴムをネジ頭にかぶせてから
工具を当てることで滑りを防止します。
また、
シンクマットや
滑り止めシート(キッチン用や家具用)を
カットして挟むと、
強力な摩擦を得ることができ、
より安全に作業を進めることができます。
まとめ:六角レンチがなくても慌てない!

六角レンチがない場合でも、
自宅や身近なお店にある道具を
工夫して代用することが可能です。
ただし、
ネジ穴の損傷やケガのリスクを避けるため、
あくまで応急処置としての使用にとどめ、
必要に応じて正規の工具を用意することを
おすすめします。

