複数あるETC割引制度の中でも、
特に利用頻度が高く、
通勤者にとって利便性が高い
とされているのが
「平日朝夕割引」です。
これは、
平日の朝や夕方という
交通量の多い時間帯に
高速道路を利用することで、
条件を満たせば後日
ポイントとして還元される制度です。
特に通勤や営業などで
定期的に車を使う方にとっては、
見逃せないメリットがあります。
本記事では、
この割引制度の概要をはじめ、
実際の還元額の計算方法や、
制度を最大限に活用するためのポイントについて、
具体例を交えながら丁寧に解説していきます。
ETC平日朝夕割引の基本情報

ETCと平日朝夕割引の定義
ETC(Electronic Toll Collection)は、
高速道路や有料道路の料金所で、
自動的に通行料金を支払うことができる
電子システムです。
車両の停車を必要とせず
スムーズに通行できることから、
渋滞の緩和や利便性の向上に
大きく寄与しています。
一方、「平日朝夕割引」は、
ETCを利用して平日(祝日を除く)の
朝(6:00〜9:00)や
夕方(17:00〜20:00)に
高速道路を走行した場合、
条件を満たすことで後日
ポイントとして通行料金が還元される制度です。
特に通勤・通学、営業などで
定期的にこの時間帯に走行する方にとっては、
経済的負担を軽減できる非常に有効なサービスです。
対象となる走行区間と条件
この割引が適用されるのは、
都市部を除く地方部の高速道路が中心です。
具体的には
NEXCO東日本・中日本・西日本の
管理する路線が多く含まれています。
ただし、
東京・大阪など都市部に含まれる区間や
一部の対象外路線もあるため、
事前確認が大切です。
また、割引を受けるには、
1か月の走行回数が5回以上であることが求められ、
ETCマイレージサービスに
登録済みであることも必要条件となります。
これらの条件をすべて満たすことで、
初めて還元の対象になります。
割引が適用される時間帯について
割引の対象となる時間帯は、
平日の朝(6:00〜9:00)と夕方(17:00〜20:00)です。
対象走行として認められるのは、
この時間帯に出発または到着する利用です。
つまり、
出発が6:30で到着が9:10の場合でも
適用されますし、
17:00以降にETCゲートを通過する
帰宅時の利用も対象になります。
片道のみが該当する場合でも、
対象回数にカウントされるため、
柔軟な運用が可能です。
還元額の計算方法

走行距離に基づく計算式
還元率は、
1か月の対象走行回数によって異なります。
- 5〜9回の利用:還元率30%
- 10回以上の利用:還元率50%
この還元率は、
各月ごとに自動的に判定され、
条件に達した場合にのみ適用されます。
たとえば、
ある月に9回利用した場合は
30%の還元率ですが、
翌月に10回以上利用すれば
その月は50%の還元率が適用されます。
つまり、
月ごとの利用頻度によって
還元率が変動する仕組みです。
還元額は、
対象となる走行料金の合計にこ
の還元率を乗じることで計算できます。
対象となる料金とは、
朝夕割引の時間帯に利用した分のみで、
その他の時間帯や休日の走行分は含まれません。
料金所での通行料金の計算
通常のETC料金がそのまま割引対象となります。
ETCの利用によりすでに
深夜割引や休日割引が適用されている場合は、
最も有利な割引が優先されるため、
朝夕割引が適用されないこともあります。
たとえば、
片道600円の走行を10回した場合、
600円 × 10回 × 0.5(50%) = 3,000円分の
還元ポイントが得られます。
また、区間によっては
ETC利用時に料金が異なることがあるため、
事前に対象区間の通常料金を調べておくと、
より正確な還元額の計算が可能です。
シミュレーション例でわかりやすく解説
例:
Aさんが平日の朝7:30に高速道路を利用し、
夕方18:10に帰宅ルートとして再び利用。
- 片道700円、1日あたり2回の利用、月に12日間利用。 → 700円×2回×12日=16,800円 → 10回以上の利用なので50%還元 → 16,800円 × 0.5 = 8,400円分のポイント還元
別の例として、
Bさんが平日朝にのみ高速道路を利用し、
月に8回(片道利用)で片道500円だった場合:
- → 500円 × 8回 = 4,000円 → 還元率30%(5〜9回) → 4,000円 × 0.3 = 1,200円の還元
このように、
利用回数や料金に応じて
得られる還元額は変化するため、
自身の利用状況を把握し、
どの程度の還元が見込めるかを
試算しておくと無駄なく活用できます。
実際の還元額を計算するための裏ワザ

ETCマイレージサービスの活用法
ETCマイレージサービスに登録することで、
対象走行ごとに自動でポイントが貯まり、
後日そのポイントを通行料金の還元に利用できます。
これにより、
現金還元のような感覚で
高速道路のコストを削減できます。
ポイントは一定数に達すると
自動的に通行料金に充当される設定も可能です。
特に毎月の利用が多い人にとっては、
交換忘れの防止にもつながります。
また、マイページ上で
利用履歴やポイント残高を確認できるため、
効率的に還元状況を管理することができます。
コーポレートカードとの併用効果
法人向けETCカード(コーポレートカード)は、
主に企業や個人事業主向けに
提供されているサービスで、
割引率が高い料金体系を採用しています。
このカードを
ETCマイレージサービスと組み合わせることで、
企業全体の交通費削減に大きく貢献できます。
たとえば、
社員が営業で日常的に車を利用する場合、
それぞれの走行分に対してマイレージが貯まり、
さらに法人向けの特別割引が重なるため、
最大限の還元効果が得られます。
コスト管理面でも有利で、
経費の見える化にも役立ちます。
通常料金と還元額の比較
通常料金での利用と、
平日朝夕割引やETCマイレージサービスを
併用した場合の差額は
非常に大きくなることがあります。
たとえば、
月間で15,000円相当の走行をしていた場合、
10回以上の利用で50%の還元率が適用されると、
7,500円分のポイントが得られます。
これに加えて、
ETCマイレージでの追加ポイント還元が加わると、
実質的な支払い額は半額以下になることもあります。
特に中長距離を
定期的に利用するユーザーにとっては、
年間数万円の節約につながる可能性が高く、
家計や企業経費の見直しにも効果的です。
ETC平日朝夕割引の注意事項

対象外となる場合について
都市部の高速道路や一部の特定区間では、
この割引制度が適用されない場合があります。
たとえば、
首都高速道路や阪神高速などの
都市高速は対象外となることが多く、
地方部の高速道路が主な適用範囲です。
利用者が混在するエリアや、
混雑緩和が目的とされる区間などでは、
制度の適用が制限されるケースもあるため
注意が必要です。
また、
ETCマイレージサービスに
事前登録していない場合も、
ポイント還元の対象外となるため、
忘れずに登録を行っておくことが重要です。
さらに、
車載器の不具合や
通信エラーが発生した場合、
ETC走行とみなされず
割引対象外となることもあるため、
定期的な機器の点検もおすすめです。
深夜割引との併用の注意点
平日朝夕割引は、
他の割引制度と併用できない場合があります。
特に深夜割引(0:00〜4:00)との
重複が発生した際には、
システムが自動的に
「より割引額の大きい制度」を
優先的に適用する仕組みになっています。
たとえば、
深夜2時台に走行した場合は、
朝夕割引ではなく
深夜割引の30%が適用されることになります。
このように
時間帯の重複が生じる場面では、
自分の利用時間が
どの割引に該当するのかを
あらかじめ把握しておくと、
より賢く割引を活用できます。
また、
割引の適用条件や対象時間帯は
年度や月によって
変更されることもあるため、
最新情報を公式サイトなどで
定期的に確認する習慣も大切です。
頻度や回数制限について
平日朝夕割引を受けるには、
月に5回以上の対象走行が必要です。
ただし、この「対象走行」は、
すべて朝または夕方の時間帯に
出発・到着する必要があります。
月に4回以下の利用では
ポイント還元の対象外となってしまうため、
活用を考えている方は
利用スケジュールを意識して
走行回数を調整するとよいでしょう。
また、還元には上限が設定されており、
ポイントの付与にも
月間最大付与額がある場合があります。
例えば、
上限5,000円分のポイントまでしか
付与されない月もあります。
そのため、頻繁に利用する方は、
どの程度までが還元の対象となるのか、
自分の利用実績と照らし合わせて
管理することが重要です。
加えて、
月初から利用実績を積み重ねることで、
効率よく上限までの還元を
得ることも可能になります。
祝日や休日割引との違い

祝日の利用条件
祝日はカレンダー上の祝祭日や国民の休日が該当し、
これらの日は平日朝夕割引の対象外となります。
たとえ平日と同じ曜日でも、
祝日に該当する日は
自動的に休日割引の対象となるため、
朝夕に通行しても
ポイント還元の対象にはなりません。
また、
振替休日や国民の休日も同様に扱われ、
割引区分が変更されることがあります。
利用前に該当日が
祝日であるかを確認することが重要です。
休日割引との併用について
休日割引は、
原則として土日祝日に自動的に適用され、
地方部の高速道路を対象に通行料金が30%割引されます。
ETC搭載車であれば自動的に適用されるため、
特別な登録は不要です。
ただし、平日朝夕割引との併用はできず、
対象時間帯が重なった場合には、
割引率が高い方が
優先的に適用される仕組みになっています。
また、休日割引が適用されるのは
「終日」であるため、
利用の柔軟性が高く、
長距離ドライブなどにも適しています。
平日・休日の料金比較
- 平日:通常料金からの還元(最大50%)で、ポイントとして後日還元される
- 休日:通行時に即時30%割引が適用される(後日手続き不要)
このように、
平日は還元率が最大で50%と高いものの、
後日還元となる点と、
対象時間帯や回数などの条件がある点が特徴です。
一方、休日割引は即時での割引があり、
利用者にとっての負担軽減が実感しやすいです。
短距離の通勤利用では
平日朝夕割引のほうが有利な場合が多く、
家族での遠出や観光利用では
休日割引のほうが便利というように、
用途によって使い分けることが賢い選択です。
利用者からのよくある質問

朝夕割引の適用に関する疑問
「どちらの時間帯にかかれば対象になるのか?」
という質問は多く寄せられます。
この割引制度では、
出発または到着のいずれかが、
平日の朝(6:00〜9:00)または
夕方(17:00〜20:00)の
時間帯に該当していれば対象となります。
たとえば、
朝5:50に出発して9:05に到着した場合でも、
到着時間が対象時間内に入っているため、
適用対象となります。
同様に、
出発時間が夕方17:10であれば、
それも適用範囲内となります。
走行のすべてが時間内に収まっている必要はありません。
還元額が変わる条件とは?
還元率は、1か月に対象時間帯で
何回走行したかによって変わります。
具体的には、
対象走行が5〜9回であれば
30%の還元率、
10回以上であれば
50%の高い還元率が適用されます。
注意点として、
5回に満たない場合は還元対象外となるため、
あと1回の走行で
30%の還元を受けられるといったケースもあります。
月内の利用予定を立てる際は、
できるだけ5回以上、
可能であれば10回以上を目指すことで、
より多くの還元を受けることが可能になります。
また、
利用回数が多い月と少ない月で差が出るため、
安定的に利用することもポイントです。
計算方法にまつわる質問
「ポイントの反映はいつか?」
という点については、
ETCマイレージサービスの仕様により、
対象月の翌月中旬ごろに
自動的にポイントが加算されます。
付与されたポイントは、
あらかじめ自動交換の設定をしておくことで、
一定のポイント数に達した時点で
自動的に通行料金に充当されます。
また、
マイページにログインすれば、
自分の獲得ポイントや還元状況を
リアルタイムで確認できます。
さらに、
マイレージサービスから
メールで通知される設定もあり、
見逃し防止に役立ちます。
ポイントの有効期限にも注意が必要で、
最終利用日から一定期間内に
使用しないと失効してしまうため、
定期的なチェックをおすすめします。
事例紹介

実際の還元額計算例
| 利用者 | 月間利用回数 | 1回の料金 | 合計料金 | 還元率 | 還元額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bさん | 8回 | 500円 | 4,000円 | 30% | 1,200円 |
| Bさん | 10回 | 500円 | 5,000円 | 50% | 2,500円 |
このように、
月間の走行回数が増えることで、
還元率が30%から50%に上がり、
還元額が大きくなることがわかります。
少しの回数差でも
還元効果に大きな違いが出るため、
賢く利用回数を調整することがポイントです。
ユーザーの体験談
「毎日の通勤に使っていて、
年間で2万円近く還元されました。
気がついたらポイントが貯まっていてお得感がある!」
この利用者は、
ETCマイレージサービスの自動交換設定を活用し、
ポイントが一定数に達すると
自動的に通行料金に還元されるよう設定しています。
「わざわざ操作しなくてもいいので、とても楽。
年末にまとめて確認したら2万3千円分も還元されていて、
思わずびっくりしました。」
との声も寄せられています。
活用がうまくいった事例・見落としがあった事例の比較
●月15回以上利用していて、
50%の高還元率が適用され、
通勤費が大幅削減されたケース。
特に地方で片道700円以上の料金がかかる利用者にとっては、
年間換算で3万円以上の差が出たとの報告もあります。
また、
還元されたポイントを自動で充当する設定により、
割引を無駄にすることなく継続的に利用できています。
●ETCマイレージへの登録を忘れていたことで、
対象期間中に多く走行していたにもかかわらず、
ポイントが一切付与されなかったケース。
「登録したと思い込んでいて、半年以上無駄にしてしまった」
との反省も。
加えて、マイレージ登録後も
自動交換の設定を行っておらず、
還元されるべきポイントが
失効してしまったという例もあり、
手続きの確実な確認が重要です。
まとめ

ETC平日朝夕割引は、
通勤や営業で頻繁に高速道路を使う人にとって、
大きなコスト削減につながる制度です。
還元額は
走行回数と利用時間帯によって異なりますが、
正しい登録と利用をすれば、確実にお得です。
平日朝夕割引のメリットを
最大限に活かすには、
走行履歴を定期的に確認し、
還元率アップを意識することが鍵です。
まずはETCマイレージサービスに登録し、
月5回以上の利用を目指してみましょう。

