毎日の食事の前後に
何気なく言っている
「いただきます」
「ごちそうさま」
という言葉。
子どものころから
当たり前のように使っているので
いざ、
「どうして言うの?」
「誰に向かって言っているの?」
「子どもに聞かれたら、どう説明すればいいの?」
と聞かれると
ちょっと迷ってしまうことって
ありますよね^^
わたしも
普段は自然に言っているのに
あらためて意味を考えると
「あれ?ちゃんと説明できるかな?」
と思うことがあります。
でも
「いただきます」と「ごちそうさま」は
むずかしく考えすぎなくても大丈夫です。
どちらも
食事に関わるものや人へ
「ありがとう」
の気持ちを伝える
とてもあたたかい言葉なんです。
この記事では
「いただきます」と「ごちそうさま」の意味や由来
子どもへの伝え方
外食や海外での考え方まで
初心者さんにもわかりやすく
やさしく解説していきますね。
結論|いただきます・ごちそうさまは感謝を伝える言葉

まず最初に
結論からお伝えしますね。
「いただきます」は
食事を始める前に言う
感謝の言葉です。
そして
「ごちそうさま」は
食事を終えたあとに言う
感謝の言葉です。
どちらも
ただの食事の合図ではありません。
食材になってくれた命。
料理を作ってくれた人。
食材を育てたり
運んだりしてくれた人。
そして
食事ができる環境。
そういったものに対して
「ありがとう」
という気持ちを込めて使う言葉です。
つまり
「いただきます」は
これから食べ物をいただくことへの感謝。
「ごちそうさま」は
おいしく食べ終えたことへの感謝。
そう考えると
毎日何気なく使っている言葉も
とてもやさしくて
大切な言葉に感じられますよね^^
「いただきます」の意味

「いただきます」は
食事の前に言う言葉です。
日常では
「ごはんを食べます」
という意味で使っていますよね。
でも
本来の「いただく」には
もっと丁寧な意味があります。
「いただく」は
「もらう」
「食べる」
「飲む」
の謙譲語です。
謙譲語というと
少しむずかしく感じますが
簡単にいうと
自分を少し低くして
相手への敬意を表す言葉です。
たとえば
「お菓子をもらいます」
よりも
「お菓子をいただきます」
と言ったほうが
丁寧な印象になりますよね。
食事の前の
「いただきます」も
食べ物を自分のために受け取ることへの感謝や
敬う気持ちが込められています。
食べ物を「いただく」という考え方
食事は
ただ目の前にあるものを食べるだけではありません。
お米。
野菜。
魚。
お肉。
卵。
わたしたちの食卓には
たくさんの命や
自然の恵みが並んでいます。
「いただきます」には
「命をいただいて
わたしの体の力にさせてもらいます」
という意味も込められていると
考えられています。
もちろん
毎回そこまで深く考えながら
言わなくても大丈夫です^^
でも
ふとしたときに
「このごはんが食べられるって
ありがたいことなんだな」
と思えるだけでも
食事の時間が
少しあたたかくなりますよね。
漢字では「頂きます」「戴きます」と書くこともある
「いただきます」は
漢字で書くと
「頂きます」
または
「戴きます」
と表記されることがあります。
「頂く」は
物をもらったり
食べたり飲んだりするときに使われます。
一方で
「戴く」は
よりかしこまった場面で使われることが多い漢字です。
ただし
食事のあいさつとして使う場合は
ひらがなで
「いただきます」
と書くのが自然です。
ブログ記事や
子ども向けの文章でも
ひらがなのほうが
やわらかくて読みやすい印象になります。
「ごちそうさま」の意味

「ごちそうさま」は
食事を終えたあとに言う言葉です。
食べ終わったあとに
「おいしかったです」
「ありがとうございました」
という気持ちを込めて使います。
漢字では
「御馳走様」
と書きます。
この中の
「馳走」という言葉には
もともと
「走り回る」
という意味があります。
ちょっと意外ですよね^^
「馳走」は走り回るという意味
昔は
今のように
スーパーやコンビニで
簡単に食材を買える時代ではありませんでした。
お客様をもてなすためには
食材を探したり
準備したり
あちこち走り回る必要がありました。
そのように
食事を用意するために
一生懸命動くことを
「馳走」と呼ぶようになったとされています。
そこに
丁寧な「ご」と
相手を敬う「さま」がついて
「ごちそうさま」
という言葉になりました。
つまり
「ごちそうさま」は
「食事のために
いろいろ準備してくれて
ありがとうございました」
という感謝の言葉なんです。
ごちそうさまは料理を作った人だけに言うの?
「ごちそうさま」と聞くと
料理を作ってくれた人に言う言葉
と思いやすいですよね。
もちろん
それも正解です。
お母さん。
お父さん。
家族。
友人。
お店の人。
料理を作ってくれた人に向けて
「ごちそうさま」
と伝えるのは
とても自然なことです。
でも
それだけではありません。
食材を作ってくれた農家さん。
魚を獲ってくれた人。
食材を運んでくれた人。
販売してくれた人。
食事が自分のところへ届くまでには
たくさんの人が関わっています。
そう考えると
「ごちそうさま」は
目の前の料理だけでなく
食事に関わってくれた
すべての人への感謝の言葉ともいえます。
「いただきます」と「ごちそうさま」の違い

「いただきます」と「ごちそうさま」は
どちらも
食事に関する感謝の言葉です。
ただし
使うタイミングと意味が少し違います。
| 言葉 | 使うタイミング | 込められた意味 |
|---|---|---|
| いただきます | 食べる前 | 食べ物や命、用意してくれた人への感謝 |
| ごちそうさま | 食べた後 | 食事を用意してくれた人、食べ終えたことへの感謝 |
簡単にいうと
「いただきます」は
これから食べることへの感謝。
「ごちそうさま」は
食べ終わったあとの感謝。
と覚えると
わかりやすいです。
どちらも
食事のはじめと終わりを
気持ちよく区切ってくれる言葉ですね^^
いただきます・ごちそうさまは誰に向けて言うの?

「いただきます」や「ごちそうさま」は
いったい誰に向けて言うのでしょうか。
ここは
子どもに聞かれることも多いポイントです。
答えは
ひとつではありません。
いろいろな相手やものに向けた
感謝が込められています。
食材になった命へ
まずは
食材になってくれた命への感謝です。
お肉や魚だけでなく
野菜やお米なども
自然の恵みとして
わたしたちの食卓に届いています。
「命をいただいて
自分の体を作っている」
と考えると
食べ物を大切にしようという気持ちにも
つながります。
料理を作ってくれた人へ
次に
料理を作ってくれた人への感謝です。
家族が作ってくれたごはん。
給食を作ってくれた調理員さん。
外食先で料理を用意してくれたお店の人。
その人たちがいるから
あたたかい食事を食べることができます。
「いただきます」や「ごちそうさま」を言うことで
作ってくれた人にも
ありがとうの気持ちが伝わります。
食材を育てた人・運んだ人へ
食事は
料理を作る人だけで
成り立っているわけではありません。
お米を育てた人。
野菜を作った人。
魚を獲った人。
食材を運んだ人。
お店に並べてくれた人。
たくさんの人の手を通って
食べ物は食卓に届きます。
ふだんは見えにくいですが
その背景を少し想像すると
食事への感謝が
より深まります。
食事ができる環境へ
そして
食事ができる環境そのものへの感謝もあります。
安心して食べられる場所があること。
一緒に食べる家族や友人がいること。
今日もごはんを食べられること。
当たり前のようで
実はとてもありがたいことですよね。
「いただきます」と「ごちそうさま」は
そんな日常のありがたさに
気づかせてくれる言葉でもあります。
子どもに説明するならどう言えばいい?

子どもに
「なんで、いただきますって言うの?」
と聞かれたとき
むずかしい言葉で説明しようとすると
かえって伝わりにくくなってしまうことがあります。
子どもに伝えるときは
年齢に合わせて
やさしい言葉にしてあげるのがおすすめです。
幼児向けの説明例
小さな子どもには
短くやさしく伝えると
わかりやすいです。
たとえば
「ごはんになってくれたものに、ありがとうって言うんだよ」
「作ってくれた人に、ありがとうって伝える言葉だよ」
「食べる前に、ありがとうの気持ちで言うんだよ」
このくらいシンプルで大丈夫です。
まだ小さいうちは
由来や難しい意味まで
理解できなくても問題ありません。
まずは
食事の前後に感謝する習慣を
自然に身につけていけるといいですね。
小学生向けの説明例
小学生くらいになると
少し具体的に伝えても
理解しやすくなります。
たとえば
「食べ物は、自然の恵みやたくさんの人の手で届いているから、そのことに感謝して言うんだよ」
「いただきますは、命や食事を用意してくれた人にありがとうを伝える言葉だよ」
「ごちそうさまは、食事を作ってくれた人や、食べられたことへのありがとうの言葉だよ」
このように伝えると
食育にもつながります。
無理に言わせるより、自然に伝えるのが大切
子どもに
「いただきます」や「ごちそうさま」を教えるとき
つい
「ちゃんと言いなさい」
と言いたくなることもありますよね。
もちろん
食事のあいさつを教えることは大切です。
でも
あまり強く言いすぎると
子どもにとって
「怒られるから言う言葉」
になってしまうこともあります。
まずは大人が自然に
「いただきます」
「ごちそうさま。おいしかったね」
と言う姿を見せることも
とても大切です。
そのほうが
子どももまねしやすくなりますよ^^
いただきますを言わないのはマナー違反?

「いただきますを言わない人は失礼なの?」
と気になる方もいるかもしれません。
これは
場面や家庭の考え方によっても違います。
日本では
食事の前に「いただきます」
食後に「ごちそうさま」と言う習慣が
広くあります。
そのため
家庭や学校、職場などでは
言ったほうが丁寧で
印象もよいでしょう。
ただし
言わないからといって
すぐにマナー違反と決めつける必要はありません。
家庭によって
習慣が違うこともありますし
海外では同じようなあいさつがない場合もあります。
大切なのは
言葉そのものだけでなく
食事や周りの人への
感謝の気持ちです。
外食では言ったほうがいい?
外食で
「いただきます」や「ごちそうさま」を言うかどうかも
迷うことがありますよね。
外食の場合も
言って問題ありません。
むしろ
食事を始めるときに
小さな声で「いただきます」と言ったり
帰るときにお店の人へ
「ごちそうさまでした」と伝えたりすると
丁寧な印象になります。
特に
個人のお店や定食屋さんなどでは
「ごちそうさまでした」
と声をかけると
お店の人にも気持ちが伝わりやすいです。
ただし
高級レストランや静かな場所では
大きな声で言う必要はありません。
その場に合わせて
自然な声の大きさで伝えれば大丈夫です。
「ごちそうさま」と「ごちそうさまでした」の違い

食後のあいさつには
「ごちそうさま」
と
「ごちそうさまでした」
があります。
どちらも間違いではありませんが
丁寧さに少し違いがあります。
| 言い方 | 印象 | 使いやすい場面 |
|---|---|---|
| ごちそうさま | カジュアル | 家族・友人・親しい相手 |
| ごちそうさまでした | 丁寧 | 目上の人・外食・職場・人にごちそうになったとき |
家族に対しては
「ごちそうさま」
で十分自然です。
一方で
お店の人や目上の人
誰かに食事をごちそうになったときは
「ごちそうさまでした」
のほうが丁寧です。
さらに丁寧に言うなら
「ごちそうさまでした。とてもおいしかったです」
とひと言添えると
感謝の気持ちが
より伝わります。
いただきます・ごちそうさまの由来

「いただきます」や「ごちそうさま」には
昔からの日本の考え方や
暮らし方が関係しているといわれています。
「いただきます」は敬意を表す言葉から
「いただく」という言葉には
もともと
「頭の上にのせる」
という意味があります。
昔は
大切なものや
目上の人からもらったものを
頭の上に掲げるようなしぐさをして
敬意を表すことがありました。
そこから
ありがたく受け取ることを
「いただく」と言うようになったとされています。
食事の「いただきます」も
食べ物をありがたく受け取る
という意味につながっています。
「ごちそうさま」はもてなしへの感謝から
「ごちそうさま」の「馳走」は
走り回るという意味です。
昔は
お客様に食事を出すために
食材を集めたり
準備したりするのが
今よりずっと大変でした。
そのため
食事を用意してくれた人の手間や心づかいに対して
「ありがとうございました」
という意味で
「ごちそうさま」と言うようになったと考えられています。
現在は日常のあいさつとして使われている
由来をたどると
宗教的な考え方や
昔の暮らしとも関係しているといわれます。
ただ
現在の「いただきます」と「ごちそうさま」は
特定の宗教だけの言葉というより
日常の食事のあいさつとして
広く使われています。
家庭でも
学校でも
外食でも
感謝を伝える言葉として
自然に使われているのが特徴です。
いただきます・ごちそうさまはいつから広まった?

「いただきます」や「ごちそうさま」が
いつから今のように使われるようになったのかは
はっきり一言で言い切るのは難しいです。
地域や家庭によっても
食事のあいさつの習慣には
違いがありました。
ただ
家庭でのしつけや
学校教育
給食などを通じて
食事の前後にあいさつをする習慣が
広がっていったと考えられています。
特に学校給食では
みんなでそろって
「いただきます」
「ごちそうさまでした」
と言うことが多いですよね。
そうした経験を通して
多くの人にとって
自然な食事のあいさつになっていったのではないでしょうか。
海外にも「いただきます」「ごちそうさま」はある?

海外にも
食事の前後に使う言葉はあります。
ただし
日本語の「いただきます」や「ごちそうさま」と
まったく同じ意味を持つ言葉があるとは限りません。
日本語の「いただきます」には
食べ物への感謝。
命への感謝。
作ってくれた人への感謝。
いろいろな意味が込められています。
そのため
英語などに訳すときは
場面によって
近い表現を選ぶことになります。
英語で「いただきます」に近い表現
英語では
「いただきます」にぴったり同じ表現はありません。
近い表現としては
「Let’s eat.」
「Let’s dig in.」
「Thank you for the meal.」
などがあります。
「Let’s eat.」は
「さあ食べよう」
という意味です。
「Let’s dig in.」は
少しカジュアルに
「食べ始めよう」
という雰囲気です。
感謝の気持ちを伝えたい場合は
「Thank you for the meal.」
が近い表現になります。
英語で「ごちそうさま」に近い表現
「ごちそうさま」に近い英語表現としては
「Thank you for the meal.」
「That was delicious.」
「I enjoyed the meal.」
などがあります。
誰かに作ってもらった食事なら
「Thank you for the meal. It was delicious.」
と言うと
「食事をありがとうございました。おいしかったです」
という気持ちが伝わります。
韓国語には近い表現がある
韓国語には
日本語の「いただきます」「ごちそうさま」に近い表現があります。
食前には
「잘 먹겠습니다」
食後には
「잘 먹었습니다」
という表現が使われます。
意味としては
「よく食べます」
「よく食べました」
というニュアンスで
食事を用意してくれた人への感謝が込められています。
日本語の感覚と少し近いので
比較するとおもしろいですね。
いただきます・ごちそうさまに関するよくある質問

ここからは
「いただきます」と「ごちそうさま」に関する
よくある疑問をまとめます。
いただきますは誰に言う言葉?
食材になった命。
料理を作ってくれた人。
食材を育てたり運んだりしてくれた人。
食事ができる環境。
そういったものに対する感謝の言葉です。
誰か一人だけに向けた言葉というより
食事に関わるものや人へ感謝する言葉
と考えるとわかりやすいです。
自分で作った料理にもいただきますと言う?
自分で作った料理にも
「いただきます」と言って大丈夫です。
自分で作った料理であっても
食材そのものや
食材が届くまでに関わった人たちへの感謝はあります。
また
食事を始める区切りとしても自然です。
ひとりで食べるときも言う?
ひとりで食べるときも
言っても言わなくても大丈夫です。
ただ
ひとりの食事でも
「いただきます」と言うと
食事を大切にする気持ちが
生まれやすくなります。
小さな声でも
心の中でも構いません。
外食でもごちそうさまと言うべき?
外食でも
「ごちそうさまでした」と言うと丁寧です。
お店を出るときや
会計のときに
自然に
「ごちそうさまでした」
と伝えると
お店の人にも
感謝の気持ちが伝わります。
ただし
必ず大きな声で言わなければいけない
というわけではありません。
その場に合った形で大丈夫です。
いただきますを言わない人は失礼?
言わないからといって
すぐに失礼と決めつける必要はありません。
家庭や地域
国によって習慣は違います。
ただ
日本では食事のあいさつとして広く使われているため
言う習慣があると
丁寧な印象になります。
子どもに無理やり言わせてもいい?
食事のあいさつを教えることは大切ですが
無理に強く言わせるより
意味をやさしく伝えることが大切です。
「ありがとうの気持ちで言うんだよ」
と伝えたり
大人が自然に言う姿を見せたりすると
子どもも受け入れやすくなります。
いただきますは宗教的な言葉?
「いただきます」は
昔からの日本の考え方や
命を大切にする考え方と関係して
語られることがあります。
ただし
現在では
特定の宗教だけの言葉というより
日常の食事のあいさつとして
広く使われています。
英語でいただきますは何と言う?
英語には
「いただきます」とまったく同じ表現はありません。
場面によって
「Let’s eat.」
「Thank you for the meal.」
などが近い表現になります。
食べ始める合図なら
「Let’s eat.」
感謝を伝えたいなら
「Thank you for the meal.」
が使いやすいです。
まとめ|いただきます・ごちそうさまは食事への感謝を思い出す言葉

「いただきます」と「ごちそうさま」は
毎日の食事の中で使う
とても身近な言葉です。
でも
その意味をあらためて考えてみると
食べ物への感謝。
命への感謝。
作ってくれた人への感謝。
たくさんの思いが込められていることがわかります。
「いただきます」は
これから食べ物をいただくことへの感謝。
「ごちそうさま」は
食事を用意してくれた人や
食べ終えたことへの感謝。
どちらも
食事の時間を
やさしく整えてくれる言葉です。
子どもに伝えるときも
むずかしく説明する必要はありません。
「ごはんになってくれたものに、ありがとうを言うんだよ」
「作ってくれた人に、ありがとうを伝える言葉だよ」
そんなふうに
やさしく伝えるだけで十分です。
毎日の食事は
忙しいと
つい流れ作業のようになってしまうこともありますよね。
でも
食べる前に
「いただきます」
食べ終わったら
「ごちそうさま」
と言うだけで
食事への感謝を
少し思い出すことができます。
何気ない言葉ですが
家族や周りの人との食事時間を
あたたかくしてくれる大切なあいさつ。
これからも
無理なく自然に
大切にしていきたいですね^^
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

